116名が集い、学んだ、盲ろう者講演会

2024年7月14日(日)13:00〜15:00 釧路市生涯学習センター2階多目的ホールにて、「目と耳の両方に障がいのある盲ろう者を知ってください」講演会が開催されました。主催は、NPO法人札幌盲ろう者福祉協会で、当協会、釧路手話の会、北海道手話通訳問題研究会道東支部釧路班、釧路市福祉部障がい福祉課、一般社団法人北海道身体障害者福祉協会が後援しました。

講師は、NPO法人札幌盲ろう者福祉協会会員の富樫眞弓さん、松浦美紀子さんの盲ろう当事者です。講演会では、参加者が2人1組になって、目をつぶっている人の掌(てのひら)に文字で名前を伝える体験や、視野狭窄を体験するメガネをつけて、”北海道”の手話を読み取る体験をして、盲ろう者のコミュニケーションの困難さを実感しました。

また、盲ろう者の3つの困難について、当事者が盲ろう者となるまでの体験や盲ろう者として暮らす中での体験などを話されました。富樫さんは人工内耳をつけた右耳にわずかに残る聴力から情報を得て自らの声で、松浦さんは、触手話で情報を得ながら、見えなくなる前に獲得している手話言語で。参加者のうち約3分の1にあたる31名の聴覚障害者の中から、次々と質問や感想が出され講師が答えていました。聴覚障害者からの質問が多かったのは、「盲ろう」という障害を身近に感じたためと思われ、「自分もいつか盲ろう者になるかもしれない」と言いながら、暮らしのことや、コミュニケーション方法などを尋ねていました。

盲ろう者が社会参加するための支援である、盲ろう者通訳・介助員事業の紹介があり、登録方法や利用方法も紹介されました。盲ろう者通訳・介助員養成講座は、現在受講生を募集中です。詳しくは、一般社団法人北海道身体障害者協会のホームページをご覧ください。

盲ろう者についての講演会は、道内では今回の釧路での開催が初めてとのことです。貴重な学ぶ機会となりました。

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