一般社団法人釧路聴力障害者協会とは・・
当協会は、釧路市内はもとより釧路管内及び根室管内一部地域に居住する聴覚障害者(主にろう者)の当事者団体です。
1957年に創設しました。当初は20人の会員でスタート、周囲から疎外され孤独に悩むろう者が多かったことから、スポーツやレクリエーションなどの親睦交流を中心に活動を行っていました。現在も様々な同好会があります。1970年代後半は 115人の会員数を誇っていましたが、少子高齢化の影響などにより次第に減少し、2023年度現在、会員数60名が在籍しています。
1973年には「釧路手話の会」を創設し、ろう者の暮らしと権利を守る運動にも力を入れるようになり、釧路市にろう者による「ろうあ者相談員」や「手話通訳者」の設置を実現しました。
また、全国の仲間とも連携し、「民法11条の改正」、「自動車の運転免許取得」、「差別法規の撤廃」、「手話通訳の制度化」など様々な運動を展開し、大きな成果を上げてきました。
最近では、「国連障害者権利条約」や「障害者基本法」に「言語(手話を含む)」と規定され、手話は言語であると法的に認められたことを受け「(仮称)手話言語法」の制定を国に求めて運動を進めています。
一方では地方自治体に「手話言語条例」制定の動きが広がっており、全国で500を超える自治体が施行しています。釧路市も、ろう者の母語である手話を市民に普及し、手話を使いやすい環境の整備が必要として、当協会や釧路手話の会・釧路手話通訳問題研究会の要望を受け、2017年に手話言語条例を制定しました。
当協会では新たな事業として、就労継続支援B型事業所「手と手」を2016年にオープンしました。一般企業に雇用されることが困難な聴覚障害者に働く場を提供し、生きる喜びを目的に、釧路手話の会、釧路手話通訳問題研究会と力を合わせて開設しました。2023年10月で開設7周年を迎えました。当初の施設が狭くなり2023年7月には増築移転し、同時に「聴覚障害者支援センター」として就労支援事業の他に、独自の地域活動支援事業も行っています。これからも利用者にとって明るく笑顔の絶えない施設にしていきたいと願っています。
私たちは夢と希望を持って様々な難題に立ち向かい解決してきました。しかし、まだまだ多くの課題を抱えています。引き続き聴覚障害者の社会への「完全参加と平等」の実現に向けて頑張っていきます。
市民の皆様には一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
聴覚障害者支援センター(2023年7月オープン)
就労継続支援B型事業所「手と手」を併設しています。
毎月1回土曜日に、地域生活支援事業として「元気交流会」を開催しています。日程等の詳細は「手と手」にお問い合わせください。
<所在地>
〒085−0051
釧路市光陽町11−3
電話・FAX 0154−45−1055
事務局
〒085−0003
釧路市川北町4ー17 釧路市身体障害者福祉センター内 一般社団法人 釧路聴力障害者協会
電話 0154ー24ー7459
FAX 0154ー24ー7566
上部団体は
上部団体は、北海道ろうあ連盟、全日本ろうあ連盟です。
北海道ろうあ連盟のホームページはこちら
全日本ろうあ連盟のホームページはこちら
釧路聴力障害者協会の沿革
こちらにも、釧路・根室の手話の歴史が掲載されていますので、ご一読ください。